腰痛・ぎっくり腰

生まれつき、成長にともなって生じるもの、加齢などの変化によって起こるもの、外傷・感染・炎症によるもの、腫瘍など、様々な原因で起こります。

腰以外にも、循環器・泌尿器・消化器・婦人科・精神疾患、ストレスなどが原因で腰痛が起こることもあります。腰以外では変形性股関節症などによって腰痛を起こすことがよくあります。整形外科分野以外では、解離性大動脈瘤、尿管結石、子宮筋腫や子宮内膜症、胆嚢炎や十二指腸潰瘍、身体表現性障害、統合失調症などで腰痛が見られます。

当院では、問診、触診、X線検査を行い、整形外科の分野の症状かどうか診断を行います。必要に応じて、血液検査、尿検査、血圧測定骨シンチ、筋電図検査なども行う場合があります。 原因が確認できたら、治療計画を立てていきます。整形外科分野以外の治療が必要な場合は、ご紹介させていただきます。

整形外科領域の疾患や病態と診断された場合には、注薬物療法、理学療法や物理療法、運動器リハビリテーションなど、患者さんの意向に沿った療を行います。手術が必要な場合には連携している高度医療機関をご紹介して、速やかに適切な治療が受けられるようにしています。

腰痛は、あらゆる動作に制限を生じさせるため、治療が長引くと全身の筋力や体力が低下してしまいます。筋力や体力が落ちると腰痛を再発させてしまうこともあるので、しっかりリハビリテーションを行って機能を回復させ、再発を予防することが大切です。当院では治療の段階から再発予防を視野に入れたリハビリのプログラムを作成して、セルフケアや日常生活の注意などもしっかり行えるよう丁寧に指導いたします。腰痛でお悩みがある場合には、ご相談ください。

中腰になる、腰を捻る、重いものを持ち上げるなどの動作をきっかけに、突然激しい痛みを起こします。立っていられないほどの痛みです。通常は1～2週間程度で回復しますでの、足に痛みやしびれが伴う場合は他の疾患が疑われます。

「重いものを持ち上げたとき」などの動作のときに発症するケースがほとんどを占めますが、中にはくしゃみをして発症する場合や、特にきっかけに心当たりなく発症することもあります。デスクワークや長時間の運転など腰に負担がかかるお仕事をされている場合には、こまめな休憩やストレッチ、軽い運動の習慣などが不足していると発症しやすくなります。

問診では、痛みが起きた日時、状況などを伺います。X線検査などを行った上で、診断します。突然の腰痛は椎間板ヘルニア、圧迫骨折、神経障害で起こっていることもよくあり、尿管結石などの疾患で起こっている場合もあります。こうした外傷や病気ではないことをしっかり確かめた上で診断しています。 ぎっくり腰の痛み自体は、早ければ数日、一般的には1～2週間で自然に治りますが、適切な治療によってその間の痛みを緩和できます。歩行を楽に行えるコルセットなども処方可能です。また、ぎっくり腰は再発しやすいのですが、当院では再発防止にも役立つストレッチをはじめとしたセルフケアなども丁寧なご指導が可能です。腰の急な痛みがある場合にはご相談ください。